8050問題が深刻化! 定義はなに? 対策はあるのか!?

今年、「8050問題」と言うものが話題になっています。

8050問題というのは一体どんな問題なのでしょうか?

まだあまり耳慣れない8050問題。

読み方から定義までまとめてみました。

この機会に学んでみてはいかがでしょうか?

8050問題の正しい読み方、定義を知っておこう!

8050問題の正しい読み方、知っていますか?
実は、お恥ずかしながら私も読めませんでした。

この8050問題は
「ハチマルゴーマル問題」
と読むのです。

今はまだ浸透しきっていない8050問題ですが、
近いうちにきっと誰もが知っている言葉になるでしょう。
その時に読めない!となったら恥ずかしいですね。

今のうちに覚えてしまいましょう。

そして、8050問題の定義とは

引きこもりの子供を持つ家庭が高齢化し、
50代の中高年の子供を80代の親が面倒を見る

という社会問題のことです。

引きこもりというと、10代~20代くらいの
年齢の問題だと思いがちですが、
実は、そうではないんです。

今、引きこもりの高齢化が問題視されています。

引きこもりという言葉ができた1980年~1990年に
引きこもりになり、それから30年もの間
社会に出る機会を失って、

50代になっても
引きこもってしまっている人が少なくないのです。

若いころからずっと引きこもっていれば、
簡単に社会に出ることはできないでしょう。

そんな50代の子供の面倒を見る
80代の親は年齢的にすでに働いていない可能性が
非常に高いですよね。

つまり、無職の親が無職の子供を養っているのです。

いつまでこの生活を続けられるのだろう、と
不安でいっぱいの人もいるでしょう。

8050問題の原因とは?公的な支援はあるの?

ところで、どうして最近になって8050問題が
表面化したのでしょうか?

それは、内閣府が2018年に40歳~59歳を対象に
ある実態調査を行ったからなのです。

その実態調査とは

80代の親と50代の子が二人暮らしをしている世帯数

です。

その調査によると、2015年では64万世帯と出ています。

もちろん、そのすべてが8050問題に当てはまる
訳ではありません。

ですが、調査によるとこれらの世帯の多くで
「8050問題に直面している」、
もしくは「潜在的リスクがある」、
と考えられているようなのです。

そのため、内閣府は40代~60代の家族を対象に
引きこもりになった原因などの調査をするようです。

引きこもりの高年齢化が浮き彫りになったという事です。

人が引きこもってしまう原因は様々です。
人間関係や仕事の悩み、金銭的な問題、、

ストレス社会と言われている現代ですから、
人それぞれどんな悩みがあっても不思議ではありません。

それに、一度引きこもってしまうと、長期化してしまう
というのも大きな問題ですね。

では、そんな人たちへのサポートはないのでしょうか?

8050問題では「就労準備支援事業」というものがあります。
これは、安定した収入を得るための仕事をさがす他、
仕事が見つかるまでの間、住居や生活の支援を
してもらえる、というものです。

今後の生活の見通しなども相談に乗ってもらえます。
こういった支援を上手に使うことが出来れば、
今まで引きこもりだった人も社会に出る
大きな一歩を踏み出せるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?

「8050(ハチマルゴーマル)問題」
どんな問題かわかったでしょうか?

8050問題が深刻化する原因として、
近所に該当の家庭があっても気付きにくい、
という点が挙げられます。

昔と違って、現代ではなかなか隣近所の人との
コミュニケーションがとりづらくなっています。

また、自分の子供が引きこもっているという親御さんは
誰にも相談できず、苦しんでいるかもしれません。

もしかしたら、8050問題はあなたが思っているより
ずっと身近な問題かもしれないのです。

この問題に関心を持つ人が増えれば、
支援の内容も充実したものになるでしょう。

今後、こうした問題に直面している世帯が
少しでも減るような支援がもっと増えればいいですね。