衣類乾燥機はガスと電気どっち? なにを基準に選ぼうか

日本は梅雨だ、台風だ、秋の長雨だ、
と雨の日が多い国ですよね。

洗濯物は毎日出るのに困ったものです。
スポーツをやっているお子さんがいる家庭になると、
洗濯物も多くなるので死活問題です。
そんな時に強い味方になるのは、そう、衣類乾燥機!

衣類乾燥機は、大きく分けて電気とガスがあります。

衣類乾燥機を選ぶ基準は、
もちろん消費エネルギーや乾燥の時間など、
運用の費用や効率の比較は重要ですね。

また、購入価格はどちらが安いのか?
設置に工事は必要なのか?
大きなドラム式は家に入るの?

など疑問も多いかと思います。

家族の人数によって
乾燥機の容量も選ばなければなりません。

さて、電気とガス、どちらが良いのでしょうか?

衣類乾燥機、ガスと電気を
いろいろ比較してみた!

衣類乾燥機の電気とガスを比較してみました。

大体の目安として参考にして下さい。

本体価格は電気の方が2分の1以下で
安いように感じますよね。

この価格差は本体もありますが、
ガスは湿気を取った排気を室外に出すのに対し、
電気は乾燥機から室内に吐き出すだけなので
排気ダクトの工事が要らないこともあります。

ちなみに、
排気ダクトを室外に通すのはクーラーと同じですが、
室外機はありませんので、
壁に通して外側は排気の出口になるだけです。

この工事費を含めた本体価格差は、
使用頻度にもよりますが、
何年も使い続けるとすると、
埋まるとも考えられますね。

なにしろ、運用コストとしては、
乾燥時間が電気の3分の1、
そして光熱費の単価もガスの方が安いですからね。

まとめると、

電気のメリットとしては、
・機種が多くて選べる
・工事不要で手軽に設置できる
・本体価格が安い

ガスのメリットとしては、
・早く乾く
・衣類の縮みが少なくフワフワに仕上がる
・湿気を室外に出すので室内が湿らない
・運用コストが安い

デメリットは、メリットの逆ですね。

衣類乾燥機に頼りたくなるのは、
梅雨など雨の多い時期です。
そうした時は、ただでさえ部屋の湿度が高いのに、
電気乾燥機だとさらに部屋の湿度が上がります。
これ、結構きついです。。

また、電気はガスより衣類の縮みや痛みがでます。
ガスの方が燃焼の高温で乾燥させるので
自然乾燥に近いのでしょうね。
衣類の縮みが少ないだけでなくフワフワに仕上がります。

こうしてみると、コストも効果もガスが良さそうですが、
実際は「衣類乾燥機」と聞いて、
ガスが思い浮かぶ方は少ないのではないでしょうか。
テレビCMもしてませんしね。
ガスの衣類乾燥機を作るメーカーは実質リンナイ位ですから。

その理由は、次の項で書きますが、
ガスは設置するのに制約があって、
手軽には設置できない家庭が多いため、
結果として需要が少なくなることはあるでしょう。

衣類乾燥機、ガスか電気か、
ケース別の選ぶ基準は?

電気はどの家でも設置場所と近くにコンセントがあるでしょうから、
まず設置できます。

けれど、ガスの場合は、
設置場所から室外への排気ダクトを通せるか、
設置場所にガス栓が来ているか、
という2つの制約があります。

特に、ガス栓については、
マンションでは乾燥機を設置したくなる場所には
まずありません。
ガス栓工事をしようとすると、木造建築と違って、
RC造のマンションでは工事費が高くなりがちです。
また、ガス栓の増設にはマンションの大家さんや、
管理組合の許可が必要になるケースもあります。

木造建築でもガス栓新設は結構値が張りますので、
建売りで後から工事するのは及び腰になりがちです。

ですので、以下のような方は電気になると思います。
・基本的には天日干しで乾燥機は補助的に使う
・設置場所の近くにガスの元栓がない
・設置場所から排気ダクトの工事ができない

まとめ

乾燥時間が短くて、運用コストも安く、
室内に湿気がこもらなくて、衣類の縮みも少ない、
ガスの衣類乾燥機に軍配が上がりそうです。

ただ、やはりガスは設置に際しての制約が厳しいですね。

ご自分の衣類乾燥機の使い方と制約を比べてみて、
どちらにするか選びましょう。