グリセリンは、別名「グリセロース」とも呼ばれる
アルコールの一種で、
食品や化粧品、医療品などにも幅広く使われています。
食用のグリセリンの用途としては、
水分を保つためや、柔らかさを加えるため、
甘味料として甘さを加えるためと言われています。
グリセリンは多くの化粧品にも使われていますが、
化粧水によく配合されています。
グリセリンの3つの特徴
グリセリンは固体から液体になる温度が低いので、
低温でも固まりにくいのが特徴です。
化粧品を作るとき、グリセリンを混ぜることにより
温度変化で液体が固まってしまうのを防ぐ役割をします。
グリセリンが配合されている化粧品のほとんどは、
グリセリンだけでなく他の保湿成分も同時に配合されています。
グリセリンは、水に溶けやすく水になじみやすい性質で、
吸湿性も持ち合わせています。
グリセリンは、水と混ざることでじんわりと発熱します。
この性質を利用した化粧品として温感クレンジングなどがあり、
最近注目を集めています。
グリセリンは天然由来なの?
副作用はないの?
グリセリンは、
植物由来・海藻由来・大豆由来の他に
動物由来が存在し、人間でいう脂質にも含まれています。
科学的に生成される場合もあり、
石油から「合成グリセリン」として生成されていますが、
全体からみると天然由来の比率のほうが高いです。
合成グリセリンが使用されているのは、主に医療関係です。
天然と合成を比較した場合、合成のほうが安定しているからです。
グリセリンは、
人間の体内で生成される脂質に含まれる成分なので、
使い道や用途を間違えなければ無害な成分だと言えます。
天然由来のグリセリンは、主にヤシの実・パーム油から、
生成されることが多いです。
グリセリンには特に害はないとされています。
なぜなら、グリセリンは私たちの体内に中性脂肪として
存在する物質だからです。
グリセリンは脂肪酸とくっついて中性脂肪となり、
必要に応じて体のエネルギーになりますが、
普段は皮下や筋肉などに中性脂肪として存在しています。
さらにグリセリンは、肌の善玉菌である表皮ブドウ球菌が、
皮脂を食べることによっても排出されます。
この排出されたグリセリンは肌を弱酸性に保ち、
お肌のうるおいを守る効果がありますので、
身体に悪影響を及ぼすことはありませんので安心してくださいね。
しかし、グリセリンの濃度を高くしすぎると、
肌の水分を奪われることがありますので注意して下さい。
グリセリンのよくある使い方は?
意外な使い方も紹介
自家製化粧水
グリセリンはよく化粧水に使われるので、
手作り化粧水を自宅で簡単に作れます。
簡単なので、作り方をご紹介しますね。
グリセリンは500mlで800円〜1,200円程と価格もお手頃で、
ドラッグストアで簡単に購入することができます。
基本的に、
グリセリンと精製水さえあれば手作り化粧水を作ることができ、
グリセリン1に対して精製水9という割合を、
目安に配合するのが一般的といわれています。
グリセリンが配合された化粧水を自分で作るメリットは、
保湿目的のシンプルな配合の手作り化粧水を作れることです。
なくなっても何度でも作ることができるので、
毎日たっぷり使えるところが魅力ですよ。
作り方はとっても簡単なんです!
【用意するもの】
・化粧水を入れるガラス容器 (100mlくらいの容器)
・計量スプーン
★グリセリン 5ml(小さじ1)
★ヒアルロン酸 5ml(小さじ1)
★精製水 45ml
キレイなガラス容器に、グリセリン・ヒアルロン酸・精製水を入れ、
フタを閉めてよく振り、混ざれば完成です。
飲料水に入れて、運動前に飲む
グリセリンローディングといいますが、
少量のグリセリンを水に溶かし、
運動前に飲んでのどの渇き・足のつり・脱水症状を防ぎます。
入浴剤や寝癖直し
保湿効果に注目して、入浴剤代わりに使用する人もいます。
入浴後の乾燥が気になる人に人気の使い方なんですよ。
希釈して寝癖直しに使うのも良いですね。
便秘対策
グリセリンを希釈して「浣腸」としても使えます。
便秘薬や下剤などを使用するのに抵抗がある方に指示されています。
実際に行うには医師に相談して下さいね。
まとめ
グリセリンの特徴、使い方についてご紹介しましたが
いかがでしたか?
手作りで簡単に化粧水が作れちゃうので、一つ持っておくと良いですよ。