ふだんは、神社などに行ってお参りをすることがない人でも
正月の初詣は行く、という方は割と多いのではないでしょうか。
日本で生活していると、
日常生活の中で宗教と深く関わる機会というのは
なかなかないように感じます。
よくよく考えてみると一年を通してある様々な行事と
宗教の関りって案外知らないのではないでしょうか。
今回は1年の最初にある行事「初詣」について
紹介していこうと思います。
目次
日本人の宗教への信仰心って？
クリスマスと初詣が同居する日本
日本人の宗教観は独特？
皆さんは、
自分や家族が信仰していたり、
属している宗教や流派がなにか知ってますか？
宗教というと、仏教やキリスト教など
学生の頃に教科書に出てきたような宗教から、
たまにニュースで聞くようなものまで、
様々な種類がありますよね。
日本という国はとても寛容な国で、
クリスマスもお正月もお盆もハロウィンもなんだってやります。
世界を見てみると、日本のように寛容な国は多くはありません。
日本だと、仏教徒でもキリスト教徒でも、
ほかの国と比べると厳しい戒律のようなものは少ないです。
日本人は多宗教といいますか、様々な宗教行事をやります。
かといって、
一つの宗教を信仰している人に対してもとても寛容ですし、
特定の宗教を信仰している人同士でも互いに尊重しているので、
世界からみると少し変わっているようですが、
この寛容さは世界に発信していきたい文化、とも言えそうです。
クリスマスはキリスト教、初詣は何教？
クリスマスはキリスト教の行事、
というのは多くの人が知っていることだと思います。
それに対して、
初詣にお参りに行くけど何教の行事か？
はよく知らないというかたは多いのではないでしょうか。
私は今回この記事を書くのに調べるまで知りませんでした…。
「初詣は何教の行事か？」と聞かれて、
キリスト教やイスラム教と答える人はいないと思います。
大体の人は初詣には神社やお寺に行きますもんね。
お寺だと仏教、神社だと神道になりますが、
初詣はお寺に行く人もいれば神社に行く人もいますよね。
初詣というのは、
もともとは「年籠り」という神道の儀式ですが、
仏教が日本に伝来して以降、
神道と仏教が持ちつ持たれつの関係をつくっていったこと、
日本はもともと八百万の神というほど
様々なものを神様として信仰していたこと、
が現在初詣が何教の行事があやふやになった理由のようです。
今では、一年で最初のイベント程度の認識ですし、
昔ほどルールのようなものはないので、
宗教的な意味はあまりないと考えてもいいですね。
昔の初詣について気になる方はぜひ調べてみてください。
大事なのは初詣でお祈りする気持ちと内容!?
初詣では何をお祈りをすればいいの？
初詣にいくと、
神様にいろんなことをお祈りすると思いますが、
皆さんは初詣でどんなことをお祈りしますか？
一年間無事に過ごせるようにお祈りをする人もいれば、
受験生の人は試験の合格をお祈りをするでしょう。
実は初詣はお祈り、願い事をする行事ではありません。
初詣では「～できますように」と願い事を神様に言うのではなく
「今年は～します」と宣言をするのが正しいそうです。
神様に宣言をするのは宣言したことを達成するために
神様に力を貸してもらうためなんです。
何を神様に伝えればいいの？
初詣ではお祈りではなく「宣言をしましょう」と書きましたが、
「今年こそは宝くじをあてます！」
とか宣言しても神様は力を貸してはくれません。
「今年は企画を成功させて出世します」とか、
「おしゃれ頑張って彼女つくります」とか、
本当に神頼みになってしまわないよう気を付けましょうね。
初詣に行った後
初詣に行って、神社やお寺でお参りをした後、
皆さんはどうしていますか？
お寺や神社の近くに
お祭りのように屋台が出ていることもありますし、
お正月なので久しぶりにあった友達と飲みに行く！
なんて話もしますよね。
一説によれば、
初詣の後は寄り道をしないほうがいいらしいです。
神様のところに行ってお参りをした帰りに寄り道をすると
「福をこぼす」らしく、
神様からのありがたい恩恵をしっかりと受けたい方は
寄り道をせずまっすぐに帰宅しましょう。
一度帰ってから外に出たっていいですしね。
まとめ
ここまで初詣について書いてきましたがどうだったでしょうか。
「初詣には毎年行くけどこんなこと知らなかった！」
という方もいると思います。
最後に私が思うことは、
「別にそこまで気にしなくてもよくね？」ですかね。
神様に欲求に忠実なお願い事をしたっていいでしょうし、
初詣の帰りに友達と飲みに行って楽しんでもいいでしょう。
宗教とか習慣に変にとらわれすぎないのが
日本人のいいところですしね！
最後にすごく適当なことを書いてしまいましたが、
次の初詣では少し周りの様子もみながら
自分の宗教的価値観について考えてみる機会
にしてみてはどうでしょうか。