クリスマスローズの名前の由来はクリスマス? 種類は色々あるの?

植物や花を育てる醍醐味と言えば、
季節を感じることができるということ。

季節ごとにイメージする花があるかと思います。

春は桜、夏はひまわり、秋はススキというように
思い浮かぶものがありますよね?

今回はクリスマスローズについてご紹介していきましょう。

クリスマスローズのことを知ろう!
種類、名前の由来、色など

そもそもクリスマスローズとは、
下向きに小さくもなく、大きくもなく、
ほど良いサイズに花が咲きます。

名前を聞いてイメージするものは「冬」。

そして冬といえば「クリスマス」です。

わざわざ名前にも入っているので、
やっぱり名前の由来は「クリスマス」なのでしょうか?

クリスマスローズは、
イギリスで“ヘレボルス・ニゲル”と呼ばれており、
正式な名前ではないんです!!

花がクリスマスの時期に咲くということから
“クリスマスローズ”と名付けられました。

「ヘレボルス」とは、
ギリシア語で「helein死に至らしめる」と
「bora食べ物」が語源となっており、
根に毒があるということから名付けられました。

美しいものには毒があると言いますが、
改めて名前の意味を知ると少し怖いものです。

寒さに強く、
冬枯れの大地で雪を持ち上げて花を咲かせることから
別名「雪起こし」とも呼ばれています。

そして金鳳花(きんぽうげ)科に区分されます。
クレマチスやアネモネもその仲間です。

しかし正式な名前でない上に、
バラ科でもないなんて驚きですよね!!

色や形も豊富で、品種の多さが魅力の一つでもあります。

大きく分けると花びらには3つの形状があり、
シングル(一重)、
ダブル(二重以上)、
セミダブル(アネモネ咲)
に分かれます。

まるでベッドのサイズみたいですね^^

そして色は赤系、ピンク系、イエロー系、灰グレー系、
ホワイト系ブルーブラック、アプリコット、パープル系と
色だけでも20種類以上あるといわれており、

組み合わせで考えるとかなり多種多様なものです。

クリスマスローズの花言葉ってなんだろう?

クリスマスローズには、
「私の不安を和らげて」・「慰め」・「中傷」
という花言葉があります。

古代ヨーロッパでは、クリスマスローズの香りが、
病人から悪臭を取り除くと信じられえていました。

また、ギリシアでは狂人を正気に戻すと言われていました。

16〜17世紀のイギリス、エリザベス時代では、
憂鬱を追い払うのに用いられていたとも言われています。

「私の不安を和らげて」、
「慰め」はここからきているのでしょう。

そして「中傷」は、
クリスマスローズの根に毒があることが由来します。

クリスマスローズにはキリストにまつわる伝説があります。

イエス・キリストが誕生したとき、
マデロンという一人の少女が祝福に駆けつけました。

でもお祝いの品物がなく困ってしまいます。
そのときに流した涙が落ちた場所から
なんとクリスマスローズが咲いたのです。

マデロンはクリスマスローズの白い花を摘んで、
キリストに捧げたという話です。

素敵なストーリーですが、どこか切ない気持ちにもなりますね。

クリスマスローズの育て方のポイントを知っておこう!

さて、クリスマスローズの名前の由来や種類について
知ったところで、
少し怖い面もありましたが美しいものは美しい!!

だからこそ根強い人気があるクリスマスローズですが
その育て方についてみていきましょう。

基本的には戸外で管理をしますが、
極端に寒い地域では室内で管理をします。

クリスマスローズの生育適温は0〜15℃とされています。

秋から春によく育つので、
この時期に植え替えや施肥などの作業をすると
よく育ちます。

春や秋は日が当たる場所、
夏などの暑い時期は半日陰で管理をしましょう。

ただ、湿気に弱いので、
完全な日陰になってしまわないよう注意が必要です。

まとめ

種類も多く、耐寒性、耐夏性があり、
よっぽどのことがないと枯れることがない!

そのため人気がありますが、
ネガティブな意味や由来をもつという
ミステリアスな一面があるクリスマスローズ…

名前が正式なものでないということ、
バラ科ではないというところには
驚いた方もいるのではないでしょうか?

これからの季節、
目にすることが増えてくるかと思いますが、
そういう一面を知識としてもった上で育てたり、
誰かに贈ったり…ということを考えると、
より楽しくなりそうですね。

花って奥が深い…そう感じます。